我が家の牛乳のゆくえ!   

 毎日、搾られた牛乳は農家の処理室内のバルククーラーで4度まで冷やします。それをミルクローリーが吸い取り、一端、クーラースティーションまで運びさらに1度位まで冷却します。それを毎日、トレーラーのミルクコンテナで釧路港まで輸送し大型の高速牛乳輸送船(ホクレン丸)で茨城の日立港まで運ばれます。そこから陸送で各メーカーの工場やコープの飲用乳処理場などに配分されます。ですから、首都圏の飲用乳として飲まれている訳です。 牛乳輸送船は2隻で毎日、休むことなくピストン輸送しています。


―――――  Part U 手作りバターに挑戦しよう  ―――――

▽用意する物  * 市販の生クリーム注意、メーカーは問わないが、原料が100%牛乳のもの、製品にもよるが脂肪45%で300円前後。100円ほど安く植物性のもある。それを使うとマーガリンになっちゃうよ !(^^)!。) * インスタント・コーヒーなどの空き瓶、広口でふたがきちんと閉まる物。 * ラップ、食塩少々

▽手 順  1,生クリームを瓶にあけ、きちんとふふたを閉め、瓶の内側の壁にぶつけるような感じで振る。結構手も疲れるがひたすら、シェイク、シェイク。 2,振り方にもよるが、3〜5分位で脂肪のかたまりが出来てきて、さらに振ると、コッン、コッンという感触で脂肪のかたまりが一つになる。写真の状態、これで出来上がり。 3,ふたを開け、水分を切り、ラップにくるんで少しもんでやると、また水分が少し出る。ここで、軽く水をかけ白い汁を流した方が乳臭さも抜けて良い。これで無塩バターの完成。 4,好みにより食塩をまぶして練り合わす。

▽注 意  振り方が弱かったり、固まったのに気付かず、振り続けると また、水分と混ざり、ドローッとしたクリーム状になることがあります。その時は失敗作です。戻す事は出来ません。 何か料理に使って下さい。  それから、やはり量的にもバターを買った方が安くつきますので、バターってこんな風に出来る、体験に留めた方がいいですね。

自分で確認のためやってみて、さらに注意点=私が使ったのは、よつ葉の北海道生クリーム・フレッシュ47です。脂肪分47%で298円でした。 入れる量にもよるが、瓶は少し大きめの方がよい。 水分が少ないので振っているとホイップクリーム状になり瓶にへばり付いて動かなくなってしまいます。牛乳を少し足してやるといいですね。時間的には2.3分で固まりました。 振る前に最初から少し足した方がいいですね。 水でも良いような気がします。(呼び水程度)

完成したバターの保存は当然 冷蔵庫ですね!

 ☆バター・ミニ情報  消費の低迷の他、国産バターの在庫急増の原因になっていた輸入ハイファットチーズが、世界関税機構(WCO)で「バター類似乳製品」と判断されました。輸出国のオーストラリアは異議を申し立てる可能性もある。 現在、ハイファットチーズは、関税の低いフレッシュチーズの仲間として輸入されていますが、チーズと言うより脂肪分が50〜70%程度と高く、食味、食感とも無塩バターにきわめて近い。 関税が低く価格が安いためバターの代替品として、アイスクリームやコーヒー用クリーム、乳飲料などに使われている。   

食料自給率の低い日本で、頑張って生産しているのですから、そんな妖しげな方法で輸入しないで国産のバターを使って欲しいです。在庫が十分あるのですから・・・。と生産者は思います。

 ▽切れてるバター  標茶町にある雪印の工場だけで作られている特許の切れているバターがあります。100cで10cずつに切れています。値段は、180円前後で普通のバターより少し高めですが、パン食には使いやすいでしょう。 スーパーなどで探してみて下さい。

                                                                2000/04/11

  

 ―――――  Part T 牛乳とうふを作ろう  ――――― 

ここ1.2年チーズがブームで各地にチーズ工房などもできているが、昔から酪農家の間で

ひそかに食べられていた牛乳とうふ(カッテージチーズの仲間)の市販乳での作り方を紹介したいと思います。

このページをアップするに当たり、改めて市販牛乳を使い自分で作って食べてみました。

本来、牛乳とうふは分娩した牛の初乳から出荷出来るまでの乳を使うので成分的に市販牛乳とはかなり

差があるので、出来る量や味なども多少違います。あっさりした感じに出来ると思うのでお試しください。

 ◆ 市販牛乳による牛乳とうふの作り方  ◆ チーズの歴史メモ

▽材料=牛乳一g ・ 酢大さじ五杯(酸度4.2で、酸度28の場合その7分の1)

▽作り方=牛乳を80度くらいまで加熱して火からおろし、かき回しながら酢を加え、さっと混ぜる。しばらくすると、白い固まりと黄緑色の透明な液に分かれる。 ざるかふきんで、それをこして耳たぶより少し柔らかくなる程度にしぼる。 出来上がったものは密閉できる容器に入れ、冷蔵庫に保存し、二日以内に食べる。

▽食べ方=シンプルな食べ方としては、温かいうちに、少し醤油をかけ食べる。 淡泊な味なので、サラダに入れたり、チーズケーキの材料にしたり、アイディア次第でいろんな食べ方ができるので皆さんの発想にお任せします。

 チーズの歴史は古い。紀元前二千年ごろ、アラビア民話に、チーズ誕生の逸話が伝わっている。日本でも奈良・平安時代に、チーズの原形ともいえる「酥(そ)」を食べていた記録がみられる。 牛乳を加熱し凝縮したものだが、貴族たちの間で珍重されていたようだ。江戸時代になと、八代将軍徳川吉宗が、「酥」とほとんど同じ製法らしい「白牛酪」を作らせ、慈養食にしていた。
▽感想・その他=今回使用した牛乳⇒よつ葉3.7牛乳(脂肪3.7以上・無脂固形分8.4以上) 酪農家が作るのとは成分的にも随分違うのであっさりしすぎる感じがする。加熱しただけで固まる初期乳を使ったのが好みの人には論外であろう。そのまま食べるより、料理に使った方がいいかもしれない。 酪農家では一度に結構沢山作るので酸度28の酢を使っているところが多い。 以前ポッカレモンを使ってみたことがあるが、なかなかいい。少し高くつくけど。我が家では冷凍して保存したりしている。 ▽注意点=加熱しすぎて鍋の焦げ付きや吹きこぼれを起こすと悲惨な状態になるので気お付けること。 酢は入れすぎると堅くゴムのようなのが出来るので注意。

                                                       99/02/02 参考資料(日本農業新聞)           

以上、興味のある人は試してみてください。  ご意見ご感想はこちらへ


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