RED COWとは?

RED COWってなに?

 牛の種類には赤毛や褐色の品種が多く存在します。たとえば、乳用種ではジャージー種、ブラウンスイス種、ガンジー種、エアシャー種などがいます。肉用種では褐色和種や日本短角種がいます。

 私が飼っているのはそれらでは無く、ホルスタイン種です。ホルスタインはオランダが原産国で通常、白黒又は黒白ですが、昔ホルスタインを改良する時に体格と肉質の向上を図る目的でショートホーン種を交配した影響が残り、赤白斑も稀に現れるのです。 赤毛因子が残っていてそれが強く出た牛で、黒の部分が茶色の斑紋となります。 茶色も牛によって濃さが微妙に違います。

 30年ほど前はホルスタインとして登録出来ない時代もありましたが、今では赤毛の優秀な種牛もオランダ、カナダ、アメリカに何頭もいますし、人工授精で一般共用もされています。
 しかし、赤毛の種牛を付けたからと言っても、ほとんどは通常のホルスタインカラーの牛しか生まれません。重要なのは雌牛も赤毛の因子を強く持っていないと、早々生まれるものではありません。


2005年秋に酪農ジャーナルの取材を受け、2006年2月号の表紙と記事が掲載されました。 】

原 点

 思えば、RED COW 生産のきっかけとなったのは、昭和43年に釧路管内で基礎牛として75頭アメリカから輸入したのですが、その中の1頭、ウイスコンシン州ウイラード牧場産のウイラーズ マジシャン ジェニファー(くじで75番目でした)を我が家で買いました。               

 管内ではほとんどの牛が余りよい成果を残さず消えていきましたが、うちの牛は能力的にも当時としては高かったですし、11産中最初と最後を除く9頭が雌でした。どんなに能力が高くても子だしが悪くては、あまり良い牛とは言えません。子孫が残らないし、改良も遅れますから、どうも能力が高い牛ほどそういう傾向にあるみたいです。それで、受精卵移植(ET)やクローンとなって行く訳です。

それはさておき、我が家にとって多大な貢献をしてくれた牛でした。9産目に当時根釧で多く使われたエー べネット ファームズ ビクター ボブとの掛け合わせで生まれたのがレッドでした。 

 赤毛の因子を持っているならそれを引き出してやろうと始まった訳です。現在、レッドを含め6割以上がウイラーズの系統になっています。


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