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釧路湿原物語 2004 釧路湿原物語 2003

7月

*気象データは釧路。最高・最低とも15時までの記録。天気は15時。

写真 日付 記事

ヨブスマソウ
7月31日
(土曜日)
日出 4:12、日入 18:45
最高 23.0℃、最低 17.2℃、天候 晴れ

夏は涼しいはずの釧路地方も、今年は暑い夏になっています。釧路の7月の最高気温の平均値が18.8℃なのに対して、今年は20.1℃。ぐったりしているのは人間だけで、湿原の動植物は元気イッパイです。
まだ春浅い頃、空に向って矢印形の葉を勢いよく伸ばしていた元気者に今花の季節が訪れています。緑深い草地からニョキッと飛び出している背の高い草で、三角形の葉がトレードマークのヨブスマソウ(夜衾草)です。花の形は近い仲間のミミコウモリとよく似ていてかなり地味。夜衾とはコウモリもしくはムササビのことで、葉の形がそれっぽいですね。
花に隠れた動物シリーズ、8月も引き続いて紹介していくことにします。

ミミコウモリ
7月30日
(金曜日)
日出 4:11、日入 18:46
最高 22.4℃、最低 17.9℃、天候 くもり

薄暗い林床にミミコウモリ(耳蝙蝠)の白い花が咲いています。キク科に属しますが花はキクらしくなく目立たないのが特徴。立ち止まって眺める人もあまり見かけません。名前は葉っぱの形が蝙蝠に似ているところから付けられたのだろうと容易に想像できます。花が満開になる頃、独特の形をした風変わりな花を紹介することにします。

エゾノヒツジグサ
7月29日
(木曜日)
日出 4:10、日入 18:47
最高 22.7℃、最低 17.7℃、天候 霧

釧路湿原の北東部分に位置する酪農の町標茶町は地図で見るとその形がヒツジのようだとも言われ、広大な敷地を有する多和育成牧場にも、たくさんのヒツジが飼育されています。ヒツジに縁のある町ですので、釧路湿原に咲く花の中にもヒツジはいないかと探してみると、水辺に見つけることができました。エゾノヒツジグサ(蝦夷の未草)。羊ではなく未の方なので意味が違ってきますが・・・そこは大目に見ていただくことにしましょう。羊の刻(午後2時頃)に花が咲くところからこの名がつけられたそうです。でも実際は午前中から咲き始め、花のしぼむ夕方まで見ることができます。

エゾノキツネアザミ
7月28日
(水曜日)
日出 4:09、日入 18:48
最高 19.1℃、最低 17.2℃、天候 霧

花に隠れた動物探し、狐をもう一つ!エゾノキツネアザミ(蝦夷の狐薊)です。暑い夏を送っているせいか、この花の出現もかなり早めで、既に花が終わり茶色に変色し出した株も見られます。遠目で見るとアザミだと思ってしまいますが、近づいて見ると違うもの!まるでキツネに化かされたみたい、と言うことで付けられた名前のようです。アザミとは同じキク科ですが属がアザミ属とアレチアザミ属に分かれます。

キツネノボタン
7月27日
(火曜日)
日出 4:08、日入 18:49
最高 20.4℃、最低 16.5℃、天候 霧
地震:17時44分頃 震源 釧路沖 M4.8 塘路付近の震度 1

植物の名前に動物名が含まれるものがあります。そこで湿原周辺で花に刻まれた動物を探してみたいと思います。
まず最初はあまり目立たないキツネノボタン(狐の牡丹)。個人的にはメルヘン的な「狐の釦(ボタン)」に一票入れたいところですが、命名の由来は、キツネが住みそうな原野に生えていて、葉っぱが牡丹に似ているからだそうです。この後結実するとコンペイトウのような形に化けて観察者を驚かせます。

コサナエ
7月26日
(月曜日)
日出 4:07、日入 18:50
最高 25.3℃、最低 19.0℃、天候 霧

昨日からの暑さは今日の午前中いっぱいで無事終息!午後からはいつもの涼しい釧路湿原に戻り、ほっと一息といったところです。
湿原の色合いに微妙な変化が出てきました。イワノガリヤスの穂が茶色に変わり、赤とんぼの姿も見ることができます。萩の花数も増えて季節は秋へと歩み出しました。アキアカネはまだ少数で主力はまだコサナエなどのヤンマ類が目立ちます。

14日の「ピンク色のシロツメグサ」範囲が広いのがずっと気になっていて、再度よく調べてみたらどうも別の種で帰化植物のタチオランダゲンゲのようです。ここに訂正させていただきます。

釧路湿原 (大観望 )
7月25日
(日曜日)
日出 4:06、日入 18:51
最高 26.5℃、最低 18.2℃、天候 快晴

この夏一番?の暑さです。標茶や鶴居では気温が32〜33℃まで上り珍しく真夏日となりました。海岸沿いの釧路でも25℃前後にまで達しとても暑い一日です。展望台からの釧路湿原の眺めは緑豊なものとなっていますが、薄い霧がかかっているのでしょうか?スッキリとは見通せず対岸の鶴居丘陵がやっと見える程度でした。

エゾヤマハギ
7月24日
(土曜日)
日出 4:05、日入 18:52
最高 23.6℃、最低 16.6℃、天候 快晴

おやおや、7月に萩の花のお目見えです。そう言えば暑い夏だった2000年も7月下旬にエゾヤマハギの花が咲いていました。植物暦が秋の気配を感じ取ったのならば、夏の暑さはピークを越えたということでしょうか?

ホソバウンラン
7月23日
(金曜日)
日出 4:04、日入 18:53
最高 20.4℃、最低 15.2℃、天候 くもり

こちらのウンランは帰化植物のホソバウンラン。道路沿いのアスファルトの割れ目からも顔をのぞかす強靭さには脱帽です。タンポポ同様、草刈りで刈り取られる運命にありながらも、着実に勢力を伸ばしているつわものです。

ウンラン
7月22日
(木曜日)
大暑
日出 4:03、日入 18:54
最高 21.0℃、最低 12.4℃、天候 くもり

早くもウンランの花が咲き始めています。海岸沿いに多く海の蘭と書いてウンランだそうですがラン科ではありません。ヤナギランもそうでしたが、綺麗な花が咲くとすぐにランと呼びたくなる人がいるのですね。気持ちは分かります。

ウリハムシモドキ
7月21日
(水曜日)
土用の丑
日出 4:02、日入 18:55
最高 21.9℃、最低 16.7℃、天候 雨

猛暑お見舞い申し上げます。釧路湿原では40℃近い気温を想像することはできませんが、当地もそれなりに暑い夏を送っています。塘路湖では水温の上昇にともなって連日鯉の死魚を目にします。検体からコイヘルペスが確認され、今日はシラルトロ湖でも死魚が出ました。どこまで被害が広がるのか漁業関係の方には頭の痛い夏になってしまいました。鯉以外の生物に感染することはないそうですので現在静観中です。病気と共に気になるのが、「害虫」とまとめて呼ばれる昆虫達の動きです。吸血系昆虫の動向は、アブがやや多いようですが他は今のところおとなしく特に目立ってはいません。葉っぱを食い荒らすハムシ系は活発な動きが見られます。全体的に昆虫が多、野鳥達には餌の豊富な夏になっているようです。

カワセミ
7月20日
(火曜日)
日出 4:01、日入 18:56
最高 19.5℃、最低 16.8℃、天候 雨
地震:5時58分頃 震源 十勝地方南部 M5.1 塘路付近の震度 1

YHの行事「釧路湿原カヌーツアー」のお迎えで細岡カヌーポートに待機していると、ほんの1m程横の杭にカワセミがやって来ました。多分この場所をなわばりにしているお馴染さんだと思いますが、いつもは逃げられてばかり。こんなそばでお目にかかるのは初めての事で、身動きもできない緊張の約2分がかなり長く感じられました。

クルマユリ
7月19日
(月曜日)
海の日
日出 4:00、日入 18:57
最高 21.6℃、最低 15.9℃、天候 くもり

今年は暑い夏を迎えている釧路湿原です。花カレンダーもこれまでは少し早めに経過しているようです。真夏の花クルマユリが咲き始めました。

コクワ
7月18日
(日曜日)
日出 3:59、日入 18:57
最高 26.8℃、最低 16.5℃、天候 快晴

コクワの花がポトポトと散っています。ハラハラではなくポトポトなのです。5弁の花びらが付け根でくっ付いている為、花びらがそっくり落ちてくるのであまり風情は感じられません。でもそばを通ると甘い匂いについ足が止まってしまうのは香りに力があるからなのでしょう。

ドクゼリ
7月17日
(土曜日)
日出 3:58、日入 18:58
最高 22.3℃、最低 16.1℃、天候 晴れ

これまで湿原の周辺で多く見られたセリ科の花が湿原内でも咲き始めました。代表格はドクゼリで圧倒的な数を誇ります。
夏でも比較的涼しい釧路地方ですが、ここ数日強い陽射しに気温が上昇し釧路らしからぬ暑さです。この暑さの為昆虫も大発生中!

7月16日
(金曜日)
日出 3:58、日入 18:59
最高 21.3℃、最低 12.7℃、天候 晴れ

塘路湖の鯉にコイヘルペスの疑い!その兆しは8日の早朝、カヌーポート横の湖岸に大きな鯉が打上げられカラスの朝御飯になっていました。その時はさほど気にしていませんでしたが、10日あたりから湖や川に浮んでいる死骸が多くなり、もしかしたらと言う気になっていました。正式な発表はまだですが、釣りの自粛や魚の移動は禁止されることになります。

マンテマ属ですが…
7月15日
(木曜日)
日出 3:57、日入 19:00
最高 17.7℃、最低 13.1℃、天候 霧

特徴ある花の形のナデシコ科マンテマ属ですが、さてこの鈴なりのマンテマは?チシママンテマのようでもありホザキマンテマのようでもあって、今のところ何者か分かっていません。草丈約40cm、花の径10mm程釧路湿原南東部の荒地の一角に根を下ろしています。カラフトマンテマの変種と言うことで片付けていますが、今一番気になっている花です。

シロツメグサ
7月14日
(水曜日)
日出 3:56、日入 19:00
最高 16.9℃、最低 12.3℃、天候 くもり

偶然通りがかった草地でシロツメグサのピンク花を見つけました。やや広い範囲で確認できましたが、これって普通なのでしょうか?これまで気にしたことが無かったので私にとっては新鮮な発見です。

ヤナギラン
7月13日
(火曜日)
日出 3:55、日入 19:01
最高 16.8℃、最低 12.2℃、天候 くもり

ヤナギランの花が見ごろになりました。この花名前に偽りあり!ランと名付けられていますがじつはアカバナ科。花が綺麗なので写真を撮る人の姿をよく見かけるほどの人気ぶりで、ランの名に相応しい活躍をみせています。

シロツメグサ
7月12日
(月曜日)
日出 3:54、日入 19:01
最高 15.6℃、最低 9.1℃、天候 晴れ

新釧路川の河川敷に行ってきました。シロツメグサの大群落が広がりあたりは良い香りに包まれています。先日のムラサキツメクサの白花同様シロツメグサの赤花は無いものかと探していたら、白花の海の中にぽつんと薄く赤みがかった花がありました。これまで四つ葉探しは何度も経験していますが赤花探しは始めて。探せばあるものだなと感心したり驚いたりです。
江戸時代ヨーロッパから運ばれたガラス製品の緩衝材として詰められていたことからツメクサとなったらしく、種子もこの時期に入って来たのでしょうか?今では東の最果ての地でも大群落がつくられるほど一般的な植物になっています。

アオジ(雛)
7月11日
(日曜日)
日出 3:54、日入 19:02
最高 15.6℃、最低 12.7℃、天候 くもり

北寄りの風が冷たく肌寒い一日です。
花が終わったセリ科のオオカサモチを見ていると、アオジの一家が近くの枝にやって来ました。両親に連れられた雛達は生きていく為のさまざまな事を学習中。私のすぐそばに寄ってくるところを見ると、警戒心がいまひとつ足りないようで、まだしばらくは猛特訓が続くのでしょう。

ムラサキツメクサ
7月10日
(土曜日)
日出 3:53、日入 19:02
最高 19.3℃、最低 14.5℃、天候 くもり

今日の朝刊に「浜中町茶内でムラサキツメクサの白い花が見つかり、大変珍しい…」と言う記事が出ていました。それではと早速塘路町内を探してみたところ、数は多くありませんでしたが白花のムラサキツメクサを発見!紅白で綺麗でしたので紹介しておきます。次はシロツメグサの赤花を探してみますか…きっとこちらは無さそうですね。

エゾノシモツケソウ
7月 9日
(金曜日)
日出 3:52、日入 19:03
最高 16.0℃、最低 13.8℃、天候 雨

蝦夷(北海道)と下野(栃木)二つの地名からなる多年草でエゾノシモツケソウというピンクの愛らしい花が咲いています。似た名前の落葉小低木にエゾシモツケと言うのがあって、こちらはストレートに地名のみ。命名にもう少しひねりを加えてもよかったのではと思ってしまいます。

空蜻蛉…
7月 8日
(木曜日)
日出 3:51、日入 19:03
最高 18.4℃、最低 14.0℃、天候 雨
地震:19時32分頃 震源 千島列島 M6.2 塘路付近の震度 1

今夏の釧路地方やや気温が高めです。その所為でしょうか?昆虫の数が多く動きも活発です。湿原散策には虫除け対策をお忘れなく!
湿原の池沼では連日トンボの羽化が行われてて、周辺の草にはトンボの抜け殻が数多く残されています。日の出前頃だと羽化の様子が見られるかもしれません。

オオハナウド
7月 7日
(水曜日)
小暑
日出 3:51、日入 19:04
最高 19.6℃、最低 13.0℃、天候 くもり
地震:23時14分頃 震源 根村半島南東沖 M5.1 塘路付近の震度 1

セリ科の花、似た者の巻きその2はオオハナウド(大花独活)。
この花は是非近くに寄って見てください。他のセリ科の花同様小さな花が集まって咲いていて、遠目には特に変わった点は見られません。でも近くで見るとかなり芸術的なのに驚かされます。なぜか外側の花びらだけが蝶の羽のような形状をしていて、他のセリ科の花には真似ることのできない芸当です。花の匂いにも特徴があります。

オオバセンキュウ
7月 6日
(火曜日)
日出 3:50、日入 19:04
最高 17.8℃、最低 13.8℃、天候 くもり

今年も頭を悩ませる時季となりました。セリ科の植物で似通った花を咲かせる者があるので、その判定の為図鑑と首っ引きで調べることもままあります。その似た者達にご登場願うことにしましょう。
トップバッターはオオバセンキュウ(大葉川弓)。葉の茎が節毎に曲がり弓状になっているのが特徴。名前には葉が大きいとなっていますがそれ程大きいとは思えません。花に小さな毛が生えているのが面白く、これは必見です。

オオウバユリ
7月 5日
(月曜日)
日出 3:49、日入 19:05
最高 17.1℃、最低 12.1℃、天候 くもり

一生に一度だけ花を咲かせて命を終えるオオウバユリ(大姥百合)。10数年かけて地下の鱗茎を育て、ようやく咲く花ですが派手さは無く、どこか遠慮がちでもの寂しげ。花が咲く頃には葉が枯れて落ちることから、歯の無い姥と掛け合わせ名付けられた百合で、今薄暗い林床で蕾が脹らみ始めています。最後の力をふりしぼって子育てを完了しようとしている姿を見ると感動に似たものを覚えます。今のところまだ葉(歯)は付いています。

ハシドイ
7月 4日
(日曜日)
日出 3:49、日入 19:05
最高 15.1℃、最低 10.8℃、天候 くもり

地震:1時27分頃 震源 釧路沖 M4.3 塘路付近の震度 1
地震:21時31分頃 震源 浦河沖 M5.1 塘路付近の震度 1

イワノガリヤス
7月 3日
(土曜日)
日出 3:48、日入 19:05
最高 17.5℃、最低 12.6℃、天候 晴れ

7月の声を聞いた途端夏の暑さが続きます。本格的な夏を向えた湿原周辺では目立つものもいろいろ出てきました。植物の中ではやや強めの風に穂を揺らしているイワノガリヤスが筆頭でしょうか…穂の色が白っぽいモノと紫色系の2色あるのが気になります。
穂と言えばピンク色のホザキシモツケの花が咲き始めています。

さなぎ
7月 2日
(金曜日)
日出 3:48、日入 19:05
最高 18.5℃、最低 10.8℃、天候 晴れ

「釧路湿原物語」で先日(6月29日)取り上げましたテントウムシの幼虫のその後の情報です。
相変わらず棘棘幼虫の姿がありますが、さなぎになっている者を見つけました。体形、色模様共に幼虫時とは違っていて、雰囲気は成虫に近づいた…ように見えなくもありません。この動かないさなぎがちらほらと確認できます。

ヨシ
7月 1日
(木曜日)
半夏生
日出 3:47、日入 19:05
最高 20.7℃、最低 10.8℃、天候 晴れ

広い釧路湿原の大半を占めているヨシは、草丈が伸びてようやく昨年の立ち枯れた丈まで達し、緑の湿原が浮かび上がってきました。一部に穂が出始めて早々と花を咲かせているモノも現われています。9月の声を聞くと枯れ色の箇所が出てきますので、それまでの約2ヶ月、ガイドブックのイメージどおり緑の湿原が広がります。

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