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釧路湿原物語 2004 釧路湿原物語 2003

8月

*気象データは釧路。最高・最低とも15時までの記録。天気は15時。

写真 日付 記事

台風16号
8月31日
(火曜日)
二百十日
日出 4:46、日入 17:59
最高 19.7℃、最低 16.1℃、天候 雨

立春から数えて210日目。台風の襲来が多いので、昔から農業の厄とされてきました。暦どおりに大型の台風16号が通過し各地に被害をおよぼしました。釧路湿原では強風に見舞われ、風速が31m程にまで達したもようです。吹き飛ばされた木の枝や、もがれた木の実があたりに散乱しています。次の厄日は二百二十日。

紅葉
8月30日
(月曜日)
日出 4:44、日入 18:01
最高 18.6℃、最低 16.5℃、天候 雨

大型の台風が近づき天候も下り坂。一雨ごとに秋の色が広がりを見せている釧路湿原です。紅(黄)葉や落葉も湿原各所で見られ、珍しい光景ではなくなってきました。例年ですと紅(黄)葉のピークは10月の中旬、今年は少し早まりそうです。

カラフトアカバナ
8月29日
(日曜日)
日出 4:43、日入 18:03
最高 19.3℃、最低 15.6℃、天候 晴れ

乾いた湿地にカラフトアカバナを見つけました。花の色は白色で、赤くないアカバナです。

ウスバヤブマメ
8月28日
(土曜日)
日出 4:42、日入 18:04
最高 20.6℃、最低 11.8℃、天候 晴れ

マメ科界では夏の間全盛を極めたクサフジに代わり、秋の主役ウスバヤブマメが地味な花を咲かせています。花は葉の陰に隠れるように咲いている為近寄らないと確認できません。

ヤマブドウ
8月27日
(金曜日)
日出 4:41、日入 18:06
最高 21.1℃、最低 14.2℃、天候 晴れ

今日の話題もツル性植物になってしまいました。ツルを持つ植物って気にしてみると案外多いのに驚きます。ガガイモ、ミヤマニガウリに続く3番手はお馴染みのヤマブドウ。雨が少ない暑い夏はヤマブドウの豊作条件を満たしていて、実りの季節が待ち遠しい今日このごろです。実の付き具合を見てきましたが、今のところ房の数も多く良い感じに生育しています。次は美味しく実る条件ですが、1日の寒暖の差が大きい程良いと聞いたことがあり、どんな味に仕上がるのか黒紫に実る頃が楽しみです。

ミヤマニガウリ
8月26日
(木曜日)
日出 4:40、日入 18:08
最高 20.8℃、最低 11.6℃、天候 快晴

ツル性の植物の中でも大群落を形成する者はそれ程多くありません。地を這うウリ科のミヤマニガウリは海のうねりを連想させるような、葉っぱの集まりが広い範囲で確認できます。これまで気になりながらも立ち寄れなかったものですから、今日思いきって足を踏み入れてみました。丁度良い具合に花の時期を迎えていて、乳白色と白色の直径5mm程の小花が、潮騒の賑やかさを思わせます。これもまた実の生る頃に再登場を願いましょう。

ガガイモ
8月25日
(水曜日)
日出 4:39、日入 18:09
最高 24.4℃、最低 15.2℃、天候 晴れ

道端でガガイモの花が咲いています。8月だと言うのに肉厚で毛皮のコートを着込んだような、ヒトデに似た花がいくつも付いています。どちらかと言えば地味な花なので、話題に上ることはあまりないようです。秋も深まる頃、芋のような形をした実が生り、実がはじけると船形になって綿状の種子が飛び出します。この頃ようやく散策者の目にとまるのかもしれません。古事記には、小さな神様の少彦名命(スクナヒコナノミコト)がアメノカガミノフネ(ガガイモのさや)に乗って出雲の国にやって来たと記されていることから、古くから知られる馴染の植物だと言うことが判ります。船ができる頃、ガガイモには再び登場してもらうことにします。

シカギク
8月24日
(火曜日)
日出 4:38、日入 18:11
最高 18.7℃、最低 17.1℃、天候 雨

一雨ごとに秋が確かなものへと変わってきています。落葉広葉樹の中には葉の色が変わり始めていたり、早々と散っているものも見られます。夏の花でまだ咲き残っている面々には疲れの色が濃く現われ、暑さのピーク時ほどの勢いはありません。葉が鹿の角を連想させるシカギクも最後の気力を振り絞り、やっとの思いで咲いているように見えます。

オトコエシ
8月23日
(月曜日)
処暑
日出 4:37、日入 18:13
最高 21.3℃、最低 12.6℃、天候 くもり

二十四節気の処暑、吹く風に秋を感じる釧路湿原です。予定どおりオトコエシ(男郎花)の咲く原野へ行ってきました。花の数は思った程多くなく、まだこれからといったところです。秋の七草として有名なオミナエシに対して名付けられたオトコエシ。えっ!そんな花があるの?と知名度は低く、父子草同様オトコはメインには立てないようです。

オミナエシ
8月22日
(日曜日)
日出 4:36、日入 18:14
最高 23.0℃、最低 10.8℃、天候 晴れ

日本の秋を代表する花オミナエシ(女郎花)が満開になりました。釧路湿原では広範囲に分布していない為に、誰もが簡単に見ることが難しい花のひとつに挙げられます。オミナエシの群落に近づくと独特の匂いがあたりに立ち込め、むせ返るような空気が場を支配しているのに気付きます。仲間で白い花のオトコエシ(男郎花)が黄色の群落に混じることはなく、どうも住み分けをしているようです。明日はオトコエシを見に行きます。

8月21日
(土曜日)
日出 4:35、日入 18:16
最高 18.6℃、最低 11.7℃、天候 雨

湿原の随所に秋の気配がただよいます。季節は一気に秋へと突入です。
夕方になってから降っていた雨が日の入の頃に上り、夕焼けと虹が湿原を彩りました。肉眼でははっきりと見えていた二重の虹でしたが写真には上手く写っていません。

ヤマハハコ
8月20日
(金曜日)
日出 4:34、日入 18:17
最高 18.8℃、最低 14.5℃、天候 雨

台風一過、今夜は満天の星空で時折流れ星が見えています。多分はくちょう座流星群でしょう!綺麗な夜空です。
釧路湿原には北からの冷たい空気が流れ込み、やや肌寒さを感じます。秋の花ヤマハハコ(山母子)が目立ってきました。確かに父子草に比べると軟らかさと暖かみが断然違いますね。

ハナイカリ
8月19日
(木曜日)
日出 4:32、日入 18:19
最高 23.8℃、最低 15.0℃、天候 くもり

ハナイカリの花が見ごろとなりました。色彩面では目立たない地味な花ですが、形状が面白くツリフネソウやスミレ等にも見られる距と呼ばれる部分が一つの花に4個も付いていて、イカリに似た形をしています。塘路周辺ではあまり見かけないものですから、この花の時期はちょっと足を伸ばしての観察です。

ヒメチチコグサ
8月18日
(水曜日)
日出 4:31、日入 18:20

釧路地方に秋の草ヒメチチコグサ(姫父子草)の登場です。ネーミングは春に咲くハハコグサ(母子草=七草のオギョウ<御形>)に対して付けられたものらしく、容姿にやわらかさが無く貧弱なところから父なのだそうです。父としてはかなり寂しい思いを持ちながら眺めるものですから、花が綺麗に咲かないのが分かっていても、どの角度から見れば見栄えが良くなるのだろうと思案に思案を重ねてしまうのであります。

トウヌマゼり
8月17日
(火曜日)
日出 4:30、日入 18:22
最高 22.4℃、最低 12.0℃、天候 くもり

塘路の今朝の気温が9℃!季節は一気に秋。
湿原に咲くセリは、ドクゼリからトウヌマゼリへと代わってきました。

釧路湿原 (大観望 )
8月16日
(月曜日)
日出 4:29、日入 18:24
最高 22.1℃、最低 12.5℃、天候 くもり

釧路地方の今夏の特徴は暑いだけではなく、雨の少なさが際立っていて、6月・7月の降雨量は平年の43%程にとどまり、釧路川の水位は低い状態が続いています。今日の日中久し振りにまとまった雨が降りました。河川の水位に反映するのは1〜2日後になる見込み、少しは回復するのでしょうか?

ミズタマソウ
8月15日
(日曜日)
日出 4:28、日入 18:25
最高 22.7℃、最低 14.2℃、天候 晴れ

朝の気温が一気に下がり釧路湿原は濃い霧に包まれました。湖沼群の水面からはけあらしが立ち昇り幻想的な光景がみられます。
草花の暦は例年よりも早く、うっかり見逃してしまうことも出てきそうな勢いで流れています。ミズタマソウは早くも花が終わり水玉状の実が付き始めているものが多く見られます。

エゾトリカブト
8月14日
(土曜日)
日出 4:27、日入 18:27
最高 22.8℃、最低 16.3℃、天候 晴れ

釧路らしからぬ暑さは峠を越えたもようで、吹く風に秋を感じるようになりました。湿原の花も夏から秋へとメンバーチェンジが行われています。

イヌホオズキ
8月13日
(金曜日)
日出 4:26、日入 18:28
最高 23.1℃、最低 18.9℃、天候 晴れ

イヌホオズキの花を見かけるようになりました。イヌOOOはOOOのようでそうではないとか、OOOに劣るなどの意味で名付けられていることが多く、イヌホオズキの場合はホオズキには似ていないので、どのような気持ちが込められて名付けられたのか、とても興味のある植物です。花は一目でナス科だと分かりトマトのような実が生ることから、イヌトマトの方が分かりやすかったように思います。ソラニン、アルカロイドを含む有毒植物ですので、トマトのような果実は口に入れないよう注意が必要です。

ハンゴンソウ
8月12日
(木曜日)
日出 4:25、日入 18:29
最高 22.7℃、最低 16.8℃、天候 くもり

お盆が近づく頃に花が咲くハンゴンソウ。反魂(黄泉から魂を呼び戻す)草!お盆にぴったりの名前です。名前の由来には諸説あるようで、強い香りが死者を甦らせるというものと、葉の形が手のひらに似て且つ垂れ下がっていることから、魂を手招きしているように見える。つまり反魂なのです。キク科の多年草で、湿原周辺でも多く見ることができます。

ヌマガレイ
8月11日
(水曜日)
日出 4:24、日入 18:31
最高 21.9℃、最低 16.9℃、天候 くもり

細岡カヌーポート付近で釣りをしていた人にヌマガレイがかかりました。ヌマガレイは普段河口近くの汽水域に暮すサカナですが、淡水域にも入ることができるため、中流あたりまで遡ることがあります。河口から30kmも離れている塘路湖でも確認されることがあるそうです。
「左ヒラメの右カレイ」と言われる目の付き方は左で、カレイとしては例外にあたる変わり者。味の方はと言うと海のカレイには負けるとか…

エゾシロネ
8月10日
(火曜日)
日出 4:23、日入 18:32
最高 28.1℃、最低 17.3℃、天候 くもり

釧路湿原物語初登場(たぶん)はエゾシロネ。ここでは湿原の目立たない住人も紹介してきましたが、このエゾシロネも脚光を浴びない花のひとつでしょう。花の大きさが2mm程と小さく、観察にはルーペが必要になります。花の時期はこれからで、しばらくは見ることができます。シソ科特有のニオイがあるかまでは確認してきませんでしたので、次回観察時にチェックしたいと思います。

オニユリ
8月 9日
(月曜日)
日出 4:22、日入 18:34
最高 24.7℃、最低 18.3℃、天候 くもり

釧路湿原で赤い花が群生することはしばしばありますが、オニユリ以外に空間を赤く且つ明るく演出できる花はないでしょう。今オニユリは満開に向けて着々と秒読みが進んでいます。

カラスアゲハ
8月 8日
(日曜日)
日出 4:20、日入 18:35
最高 23.8℃、最低 17.8℃、天候 晴れ

今年の夏釧路湿原ではカラスアゲハをよく見かけます。2000年の大発生の時程ではありませんが、出遭う頻度は高く、今夏湿原ではお馴染さんとなっています。中発生といったところでしょうか…
昆虫類の元気さが目立っていて、これからの季節気がかりなのがスズメバチの動向。こちらは大発生してもらいたくないものです。

秋めいて
8月 7日
(土曜日)
立秋
日出 4:19、日入 18:36
最高 25.5℃、最低 18.8℃、天候 くもり

湿原に秋の気配が漂ってきました。エゾトリカブトやサワギキョウの花が登場し、広い範囲でキタヨシの穂が確認できます。釧路川の土手に咲くセリ科のエゾノヨロイグサに夏の疲れが見えていました。

ミミコウモリ

ヨブスマソウ
8月 6日
(金曜日)
日出 4:18、日入 18:38

ミミコウモリとヨブスマソウ。どちらも葉っぱの形がコウモリに似ていることから名前に蝙蝠が刻まれた似た者同士。似ているのは葉っぱだけではなく、花の形もそっくりでした。

タンチョウ
8月 5日
(木曜日)
日出 4:17、日入 18:39
最高 21.3℃、最低 17.8℃、 天候 くもり

タンチョウの雛(幼鳥)は、両親に見守られながらたくましく育っています。時々親鳥がはばたきの手本を見せていますが、雛はまだ興味がないようです。餌を食べて羽づくろいをして母親の足元で昼寝をするのが日課。飛べるようになるのは今月下旬頃の予定ですので、もうしばらくは湿原や沼の中を歩き、川を泳ぐ(渡り)生活が続きます。

オカトラノオ
8月 4日
(水曜日)
日出 4:16、日入 18:40
最高 23.5℃、最低 17.4℃、天候 くもり

湿原を見下ろす高台に、オカトラノオ(岡虎の尾)の房状に集まった花を見ることができます。花が綺麗なサクラソウ科で、オカトラノオも例外ではありません。仲間に多い可憐さよりは、むしろ聡明な雰囲気がただよいます。
動物の名前が入った植物を見てきましたが、とりあえずシリーズは終了し、明日からは小さい秋を探してみることにします。紹介できなかった動物にタヌキ、ウマ、ウシがありますが、別の機会に取り上げてみたいと思います。

イヌエンジュ
8月 3日
(火曜日)
日出 4:15、日入 18:41
最高 21.1℃、最低 18.4℃、天候 霧

高木のイヌエンジュ(犬槐)が花の見頃をむかえています。房状の白い花が強風で右に左に激しく揺すぶられていましたが、そう簡単には散らないようです。イヌとは犬を指しているのではなく劣っていると言う意味で使われることが多く、他にイヌコリヤナギ、イヌホオズキ、イヌタデ、イヌゴマ等が湿原周辺で見ることができます。イヌエンジュは床柱や木工木材として広く利用され、イヌと呼ぶには失礼な話しです。

クマイチゴ
8月 2日
(月曜日)
日出 4:14、日入 18:43
最高 23.8℃、最低 20.7℃、天候 くもり
地震:22時29分頃 震源 根室半島南東沖 M4.0 塘路付近の震度 1

北海道の動物で真っ先に思いつくのがヒグマ!植物の名前にも熊の付くものがありました。クマイチゴ(熊苺)です。熊が食べる苺という意味だそうです。(そのままですね)早速フィールドへ飛び出したまでは良かったのですが、時期が悪く元気な葉と棘のみで、花も実も無い状態でした。もう8月ですものね♪仕方ありません。写真を2枚撮ったところでメクラアブの襲来を受け、早々に退散してきました。

コシカギク
8月 1日
(日曜日)
日出 4:13、日入 18:44
最高 25.6℃、最低 18.1℃、天候 晴れ

8月葉月葉っぱの月。釧路湿原は緑が広がり、展望台からの景色も見応えがあります。
塘路湖から流れ出す阿歴内川の岸辺に、親にはぐれたのか小鹿が1頭たたずんでいるのが見られます。逃げもせず、かと言って愛敬を振りまくでもなく、じっとしているので弱っているのではないかと気がかりです。しばらくの間ようすを見ることにします。
植物の名前にも小鹿が使われています。コシカギク(小鹿菊)が今花の時期を向えていますが、花びらが無いので、かがみ込んでまで見入る人は少ないかもしれませんね。葉の形に鹿の角のような枝別れが見られることから付けられた名前のようですが、実際は小鹿に角はありません。きっとシカギクの小型版と言う事で名付けられたのでしょう。知らずに踏んづけていることも度々で、パイナップルのような匂いがして、足元の存在に気付かされます。

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