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釧路湿原物語 2005

2月

*気象データは釧路。最高・最低とも15時までの記録。天気は15時。

写真 日付 記事

つらら
28日
(月曜日)
日出 6:01、日入 17:10
最高 -1.0℃、最低 -12.7℃、天気 晴れ

YHの玄関前に長さが1m以上もある立派なツララができました。
適度な寒さと、程好い暖かさがこの力作を生み出すのでしょう!厳寒期には、ほとんど見かけることは無く、太陽の力が強くなってきた証しと言えるのかもしれません。

ダンス
27日
(日曜日)
日出 6:02、日入 17:09
最高 -3.0℃、最低 -13.2℃、天気 晴れ

タンチョウはよく踊ります。夫婦の絆を深める踊り、パートナーを求めている時の求愛の踊り、幼鳥のソロの踊りetc.いろんな場面で踊りが披露されます。なかでも結婚相手を捜す若い鶴達の踊りはパワフルで、フロアーを広く使い、全身で心を込めて(いるように思っているのは私だけかもしれませんが…)踊ります。相手が応えてくれないことも度々、運良くペアで踊り始めても、気が合わずにすぐに終了してしまうこともよく見かけます。ふられた雄(たぶん)は心の高ぶりを鎮めるのに、ソロでしばらく踊っています。そして!踊り終えた後ろ姿がとても寂しそう…上手く踊れ、鳴き合いまでたどり着けたら、とりあえずカップル成立。でも翌日に別れていることもありますので、まだ安心はできません!タンチョウ界も男女の問題は難しそうです。

エゾシカ
26日
(土曜日)
日出 6:04、日入 17:08
最高 -1.7℃、最低 -9.3℃、天気 晴れ
地震:21時37分頃 震源 青森県東方沖 M5.4 塘路付近の震度 1

今週は雪がよく降ります。先週までは雪が少なく、あまり苦労せず食事にありつけていたエゾシカ達は、一転臨戦態勢に!メニューは枯れ草から小枝、木の皮に変更となってしまいました。

チュウヒ
25日
(金曜日)
日出 6:05、日入 17:06
最高 -0.6℃、最低 -14.6℃、天気 雪

このところ連日チュウヒに出会います。一般には冬鳥として渡ってくる野鳥ですが、釧路湿原では留鳥となっていて一年中見ることができます。コッタロからサルンパ周辺でよく見かけ、ヨシ原を低く飛びまわってネズミなどの小動物を狙います。トビよりもやや小さく、翼をV字形にして飛び、細身で足が長いのが特徴。出合う時はいつも遠目なので、もう少し近くで見たいものです。

ダイヤモンドダスト
24日
(木曜日)
日出 6:07、日入 17:05
最高 -0.3℃、最低 -7.6℃、天気 晴れ

やはりダイヤモンドダストが見られるのは、氷点下15℃ぐらいからのようです。上手く写真に収めるには、光があたり、背景が暗い場所を捜さなければなりません。今日撮った写真ですと、夜空に輝く星座にも見えてしまいます。

湿原にて
23日
(水曜日)
日出 6:09、日入 17:04
最高 -1.8℃、最低 -9.2℃、天気 雪

昼前から降り出した雪は、やがて吹雪となり、大荒れの釧路湿原です。釧路空港発着の航空ダイヤにも影響が出ました。
すっかり雪原となった湿原に、ガマの穂がやけにはっきり目立っています。ほとんどの穂綿は既に飛び去ったあとで、リンゴを食べて残った芯のような形になって風雪に耐えています。一部に、穂綿を飛ばさず大事にトッテいるガマ君もあって、未だフランクフルト形は健在!大切な種子の放出は、きっと雪解けの時を待っているのでしょう。

御神渡り
22日
(火曜日)
日出 6:10、日の入 17:02
最高 -1.3℃、最低 -7.1℃、天気 晴れ

日曜日に降った雪が強風に飛ばされ、地吹雪にみまわれました。塘路湖では、雪面に残されていた人や動物の踏み跡が、ホワイトボード消しで拭き取ったように消滅。真っ更の状態になりました。ただ御神渡りの残骸が数箇所雪面から突き出していて、モニュメントのように見えます。今季の御神渡りは出来が良かったので、2ヶ月経った今でもまだ観賞に耐えられます。

シマエナガ
21日
(月曜日)
日出 6:12、日入 17:01
最高 -1.2℃、最低 -5.2℃、天気 晴れ

SL「冬の湿原号」の写真を撮ろうとしたその時、目の前をオジロワシとチュウヒそしてシマエナガの群れが別々の方向に現われて移動しています。どうせなら1分ずつでもずれてくれればと思いましたが四者選択…結局一番近くにいたシマエナガにレンズを向けシャッターを切りました。同時に横をSLが通過し、シマエナガ達は驚いて飛び立ち、オジロワシはかなり上空に、そしてチュウヒは何処に行ったのやら!二者選択はよくあることですが、これまでに四つで悩んだことは記憶がありません。貴重な経験をさせていただきました。その一枚がこれです♪アングルとしては、もう少し横を向いてくれると良かったかな!

やちまなこ
20日
(日曜日)
日出 6:13、日入 17:00
最高 -0.8℃、最低 -6.3℃、天気 雪

昨日からの雪は、結構まとまった量になりました。茶色が目立っていた湿原でしたが、ものの見事に白銀の世界へと変貌を遂げています。湿原には雪景色の中で黒く口を開けた小沼が点在しています。水の見える面積はそれほどではありませんが、深さは3〜4mもあって底無し沼のような危険箇所!「やちまなこ」と呼ばれています。

オオアシトガリネズミ
19日
(土曜日)
日出 6:15、日入 16:58
最高 -2.8℃、最低 -13.2℃、天気 雪

哺乳類で最少の動物を知っていますか?実は釧路湿原に住んでいるのです。その名をトウキョウトガリネズミ。日本では北海道にだけ生息すると言う…ではなぜトウキョウが冠に乗っているのでしょう?登録時にEzoをEdoと間違えたと聞いたことがあります。本当でしょうか?鼻の先から尻尾の先まで5cmぐらい。小さいうえにすばしっこく、沢山いる割りにはなかなかお目にかかれない動物です。でも死体は時々見ることがあります。代謝量が大きく、しょっちゅう食べていないと死んでしまうとか…今日、同じ科で一回り程大きいオオアシトガリネズミの亡骸を見つけました。やはり小さいです!彼等にとっても冬越しは大変なのでしょう。
注) トガリネズミ(食虫類)はモグラに近い動物で、ネズミ(げっ歯類)ではありません。

オジロワシ
18日
(金曜日)
雨水
日出 6:16、日入 16:57
最高 -3.9℃、最低 -13.0℃、天気 快晴

川の氷は正直です。「しばれ」が収まった途端に量はガタ減り。でも、あまり流れの無い所には、かろうじて結氷箇所がわずかに残されています。氷上にオジロワシの姿がありました。氷漬になった魚でもあるのでしょうか?

光の春
17日
(木曜日)
日出 6:18、日入 16:56
最高 -0.9℃、最低 -8.2℃、天気 雪

1週間ほど続いた「しばれ」も今日は一段落。こわばっていた全身の筋肉が一気に緩んだ気がします。
光が強くなってきた湿原では、ヤナギの冬芽が脹らみを増しています。

塘路湖の日の出
16日
(水曜日)
日出 6:19、日入 16:55
最高 -3.8℃、最低 -13.0℃、天気 くもり

今朝も鼻毛が凍るほどの寒さです。ひょっとするとサンピラーが見られるかも♪と思い、日の出を御神渡りが残る塘路湖の上で見ることにしました。頭の芯まで凍ってしまいそうな寒さの中で約30分粘って待ちましたが、目当てのサンピラーは出現せず!たっぷりと「しばれ」を実感することができた早朝散歩でした。
釧路川の氷は増産中。

新釧路川
15日
(火曜日)
日出 6:20、日入 16:53
最高 -3.9℃、最低 -16.6℃、天気 雪

真冬日が続く釧路地方、今日の最高気温は釧路で-3.9℃、標茶は-6.7℃までしか上がらず今季1〜2を競う寒さとなりました。
この寒さで新釧路川が再び結氷しています。上流の釧路川の部分は、どの程度凍りついたのか不明!明日見ることにします。

求愛ダンス
14日
(月曜日)
日出 6:22、日入 16:52
最高 -2.5℃、最低 -15.7℃、天気 雪

タンチョウ達が集まる給餌場では、今恋のダンスが盛んに行なわれています。一組のつがいが踊り始めると、つられるように他のカップルも踊り、やがて飛び火するように給餌場全体に広がって行きます。羽を広げると140cmにもなる大型の鳥ですので、向かい合って踊るスケールは大きく、とても見栄えがします。平行して子供を追い払う動作も見られ、子別れの時が近づいたことも確かなようです。

エゾシカ
13日
(日曜日)
日出 6:23、日入 16:51
最高 -0.7℃、最低 -16.1℃、天気 晴れ

道東で増え続けているエゾシカを、相当数間引こうとする動きが出ています。釧路湿原のような禁猟区に集まる為、その周辺では列車や車との接触事故、農作物・樹木などへの食害など影響は甚大なものとなっています。今冬は雪が少なく、樹皮や小枝がかじられる被害は、今のところ例年ほどにはなっていません。しかし、これで良い訳ではなく、近いうちに残酷な選択も覚悟しなければならない時がやって来そうです。
それにしても沢山いますよ!エゾシカ…

ダイヤモンドダスト
12日
(土曜日)
日出 6:25、日入 16:49
最高 -1.6℃、最低 -15.6℃、天気 くもり

零下20℃の朝、空気中で光り瞬くものに気付きました。ダイヤモンドダストです。今季何度となく目にしてきましたが、サンピラー(太陽柱)が出来るほどまでには条件が揃わないようで、まだ見ずにいます。
ダイヤモンドダストの写真を撮ってはみますが、繊細な美しさをお伝えすることが難しく、撮り方にどんな工夫をすれば良いのか、毎回試行錯誤が続きます。動画だと分かりやすいのですが… やはり実際にご覧いただくのが一番ですか!不思議な感動を覚えます。

ハンノキ
11日
(金曜日)
建国記念の日
日出 6:26、日入 16:48
最高 -2.2℃、最低 -12.5℃、天気 晴れ

今日は釧路日和。釧路らしい冬晴れです。日が延びてきたせいか、日中寒暖計の目盛り程は寒く感じないこの頃です。河川の凍結箇所も減り、春への移行プログラムが動き始めたと言って良いでしょう。
早朝の霧氷はまさに芸術作品。早起きして見る価値は充分にあります。日の出から2時間前後で消えてしまう儚さが、美しさを際立たせているのでしょう。

牡丹雪
10日
(木曜日)
日出 6:27、日入 16:47
最高 -2.4℃、最低 -5.8℃、天気 雪

寒さを追って雪も戻って来ました。積雪はわずかでしたが、冬の存在を視覚に訴えるのには充分の効果がありました。ただ降った雪質は春を思わせる牡丹雪で、減点要因も含んだ冬への復帰作戦でした。

釧路川
9日
(水曜日)
日出 6:28、日入 16:45
最高 2.1℃、最低 -7.2℃、天気 くもり

寒さ復活!!
湿原では6日振りに霧氷が見られました。まだ2月なのですから、これくらいの寒さでないと、道東釧路とは言えませんネ。でもこの寒さ、いつまで続いてくれるのやら…

8日
(火曜日)
日出 6:30、日入 16:44
最高 1.4℃、最低 -2.9℃、天気 くもり

どうしたことか、気温の高さは相変わらずで、3月下旬から4月上旬の陽気が続いています。でも今日はちょっと冬らしく、湿原では雪などが舞いました。

製紙工場
7日
(月曜日)
日出 6:31、日入 16:43
最高 2.8℃、最低 -2.8℃、天気 晴れ

真冬日から開放されて5日目。今日は風も無くことのほか穏やかな一日でした。昨日までは吹き流しのように真横に伸びていた工場の煙も、ただ立ち昇るだけ。気分はもう暦どおり春…と言いたいところですが、カレンダーはまだ2月の上旬。春までには一荒れも二荒れも覚悟しておかなければなりません。
札幌雪祭りが開幕し、オホーツク沿岸に流氷が接岸し始めました。これから雪と氷の祭典が始まるのですから、やはり春だ!なんて言ってられませんね。

エゾシカ
6日
(日曜日)
日出 6:32、日入 16:41
最高 2.7℃、最低 -2.8℃、天候 くもり

天気図の等圧線は南北に並び、気圧配置は西高東低の冬型を示しています。カラマツの梢を揺らすほどの北風が吹いていても、ぴりっとした寒さは感じられません。雪や氷が緩み、おかげで我家のまわりの氷割りがはかどりました。
50頭前後のエゾシカの群れが、雪の消え始めた湿原に現われました。移動する気配は無く、終日のんびりと食べたり休んだりを繰り返しています。

タンチョウ
5日
(土曜日)
日出 6:33、日入 16:40
最高 1.7℃、最低 -3.3℃、天気 くもり

釧路地方気象台の積雪深センサーの下で、積雪無しとなりました。昨日の午後積雪無しとなったのですが、センサーの不思議?な魔法により、雪も降らないのに2時〜3時の値が1cmに復活!この不思議な現象、時々おこるようです。釧路湿原北部の積雪深は50cmあまり。表面が解けて滑りやすくなっていて、タンチョウ達も歩きづらそうです。

堆肥山に鶴
4日
(金曜日)
立春
日出 6:34、日入 16:39
最高 2.1℃、最低 -3.4℃、天気 くもり

この時期タンチョウ達の食事場所は、なにも人間が餌を蒔いている給餌場だけではありません。ねぐら周辺の川の中や、ちょっとした小川、水路などの水辺がその中心です。また、皆さんには意外に思われる所で彼等をよくみかけます。そこは雪や氷に覆われていないとっておきの場所で…農場の堆肥置場!皆思い思いの場所で餌を捜しています。

恵方
3日
(木曜日)
節分
日出 6:36、日入 16:37
最高 0.9℃、最低 -8.9℃、天気 晴れ

節分の日に、その年の恵方を向いて、太巻きを食べる!って、今や全国的な行事となったのでしょうか?元々は関西地方で行われていたものと理解していますが、釧路地方でもここ数年見聞きするようになりました。バレンタインデーのチョコレート屋のように、寿司屋の作戦にも思えてしまいます。
恵方とは、福徳を司る歳徳神(としとくじん)の在位する方角で、今年は西南西だそうです。丁度太陽が沈む方角でした。
ところで、太巻きは無言で食べること!とのこと…う〜ん、私はしゃべってしまいました。

タンチョウ
2日
(水曜日)
日出 6:37、日入 16:36
最高 -0.5℃、最低 -8.7℃、天気 晴れ

まだ2月に入ったばかりだと言うのに、もう子別れの儀式です。
タンチョウサンクチュアリに来ていたタンチョウの一家に、子別れの行動が見られました。夫婦は盛んに求愛のダンスを踊り恍惚状態。子どもが近寄ろうとしますが、両親は交互に攻撃を仕掛け寄せつけません。しばらく繰り返し続けていましたが、子どもはやや諦め加減で、少し離れた位置に立ちすくんでいました。見ている私も、1ヶ月以上早い動きに大変驚きました。

霜の花
1日
(火曜日)
日出 6:38、日入 16:35
最高 -1.0℃、最低 -16.4℃、天気 晴れ

強力な寒気と覚悟していましたが、思ったほどではありませんでした。とは言っても早朝は零下16〜21℃の世界で、申し分の無い寒さです!そして見事な霜の花が満開です。午前10時頃になって、枯葉が散るように、ハラハラと葉っぱの形をした霜が落ちて来て、やがて雪や氷に吸い込まれるように消えて行きました。北国ならでわの風流なひとときです。午後になって、これまた寒地特有の現象、風花(お天気雪)が舞いました。
暦ではそろそろ寒の開け、寒さの中にも太陽の力が日増しに強く感じられるこの頃です。

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