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 2月2日

 JR釧網線は釧路と網走を結ぶ、素敵なローカル線です。この釧網線の釧路ー標茶間に冬の間だけの期間限定で「SL冬の湿原号」が走っています。旅人の間のジャンル分けで鉄道マニアの旅人を「鉄ちゃん」と呼びます。略して「鉄」なんて呼ぶこともありますね。「オタク」なんて言葉の出来るはるか前から使われていた「鉄ちゃん」ですが、オタクというニュアンスもあるようです。でも、ここは好意的な意味で、素直に鉄道好きと解釈したいところですね。
 私自身は「鉄ちゃん」ではありませんが、なんとなく彼ら(彼ら、です。彼女ら=女性の「鉄」って居るのかな?)の気持ちは理解できる気がします。子供の頃、男の子ならだれでも鉄道は好きだったんじゃないでしょうか? 私も時刻表を読むのなんかも大好きだった。きっと、そんな気持ちを大人になっても持ち続けることが出来た人たちが「鉄ちゃん」なんでしょう。私が中学生くらいまで八高線なんかではまだSLが使われていましたから、なんか懐かしい気もします。という訳で、今日は一日「鉄ちゃん」です。
 さて、正しい「鉄ちゃん」としては、写真を撮らなければなりません!? で、明日の大雪の天気予報に備えて屋根の雪下ろしをした後、カメラを車に放り込んで標茶駅に向かいます。あらら、時間がない。たしか標茶着12:06のはず、こりゃ大変、どこで撮ろうか、湿原までは行けないぞ。と考えて思いついたのが、標茶駅から南に1キロほど行った歩行者専用跨線橋。着いてみたら5分前、誰もいないしここなら良さそうと、早速カメラを持って跨線橋に上がって待ちます。ところが06分を過ぎても待てど暮らせどSLが来ない。風は冷たいし、手はかじかむし、カメラのバッテリーも心配だし・・・家に携帯で電話して、時刻表を見て貰うと、なんと標茶到着は12:26!! 来ないわけだ。時刻表もきちんと覚えられないようじゃ初めから「鉄」失格ですよね。
 しばらくたつと、直線のはるか向こうに煙をモクモクと吐いた真っ黒な蒸気機関車が見えてきました。前照灯を点けて、汽笛も鳴らしている。うーんカッコイイなぁ。さあ写真だ。まっすぐこちらに向かって来るけれど、速度は遅いようだからピントはオートフォーカス任せで大丈夫そう。キツネと違って、間に枝なんか無いしね。ところがカメラを構えてみると・・・この線路は南北に伸びていて、SLは南から北へ向かってくる。時間は昼、つまり逆光。さらに周りは雪景色の晴天で真っ白。真っ白の画面の中に逆光の真っ黒なSLがだんだん大きくなってくる。白と黒!!、ダイナミックレンジ(=ラチュード)の狭いデジタルカメラにとっちゃ、一番苦手な状況。こりゃ露出補正どうすりゃいいんだ? 晴天でこの雪景色ならプラス1と2/3補正くらいかな?、黒い被写体はマイナス1補正、いや逆光だからプラス補正か?? カメラの癖を消すためにマイナス2/3補正も加えて??? と考えてる間にも、こちらにどんどん迫ってくる。あの独特のシュッシュッというロコモティブブレイスも聞こえてくる。これはちょっと、いや、けっこう慌てます。
 えーい、デジタル写真なんだからデータさえ撮れてれば、後はphotoshopのレタッチでまあなんとかなるだろう、とシャッターを押し始めてたと思ったら、もうSLは足の下を通り抜けていく・・・ う〜む、鳥や動物と違って来る時間が判ってるんだし、簡単に撮れる、と思った考えが甘かった。なにせ行っちゃったらおしまい。1日1カ所ワンチャンスのみ、これは結構厳しいですね。
 「SL冬の湿原号」は釧路ー標茶間を3月14日まで毎日一往復の運行です。これはもう一度撮りに行かねば。


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